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戸籍の転籍について詳しく解説!

戸籍の転籍について詳しく解説

戸籍の転籍とは

戸籍の転籍とは、現在の戸籍が登録されている市区町村(本籍地)から、別の市区町村に戸籍を移す手続きのことです。この手続きを行うと、新しい市区町村に戸籍が登録され、そこで新しい本籍地が設定されます。転籍は、実際に住民票を移す「引っ越し」とは別の手続きで、戸籍の管理先を変更するために行います。転籍を行う理由は、引っ越しに伴う場合や、家族構成や相続の事情など、個々の事情によって異なります。戸籍を転籍することによって、戸籍謄本や抄本を新しい本籍地から取得することになります。
戸籍の転籍には、「管内転籍」と「管外転籍」という2つのタイプがあります。これらは、転籍先の市区町村が同一の行政区内か、それとも異なる行政区かによって区別されます。以下に、それぞれの違いと詳細を説明します。

1. 管内転籍(かんないてんせき)

「管内転籍」とは、現在の本籍がある市区町村内で転籍を行うことです。具体的には、同じ市区町村内で住所が変わった場合に本籍地も変更することを指します。転籍先も同じ市区町村内であるため、行政区分は変わりません。

例:

  • 同じ市町村内で引っ越しをして、今後の本籍地を新しい住所に変更したい場合。この場合、転籍手続きは管内転籍となります。

特徴:

  • 市区町村の範囲内で手続きが行われるため、転籍手続きが比較的簡単です。

2. 管外転籍(かんがいてんせき)

「管外転籍」とは、現在の本籍がある市区町村から異なる市区町村へ転籍することです。これにより、戸籍の所在地が異なる市区町村に変更されることになります。

例:

  • 他の市区町村に引っ越しをして、新しい住所地を本籍地に変更したい場合。この場合、転籍先が異なる行政区にあたるため、管外転籍となります。

特徴:

  • 異なる市区町村に転籍するため、転籍の手続きが管内転籍よりも少し複雑になることがあります。
  • 転籍届を新しい市区町村に提出し、その市区町村で戸籍が新たに作成されます。
  • 転籍先の市区町村で戸籍謄本や抄本を取得することになるため、以前の市区町村ではそれらの書類を取得できなくなります。

管内転籍と管外転籍の違い

特徴管内転籍管外転籍
転籍先同一の市区町村内異なる市区町村
手続きの複雑さ比較的簡単手続きがやや複雑になることがある
必要な書類転籍届、本人確認書類、印鑑など転籍届、本人確認書類、印鑑など
新しい戸籍の発行同じ市区町村内で新しい戸籍が作成異なる市区町村で新しい戸籍が作成

管内転籍と管外転籍を行う理由

  • 管内転籍: 同じ市区町村内での引っ越しや住所変更に伴って本籍地を新しい住所に合わせたい場合に行います。例えば、親と同居するために住所が変更された場合や、結婚後に新しい住所に本籍を移したい場合などです。
  • 管外転籍: 新しい市区町村に引っ越しをして、そこで本籍地も変更したい場合です。転籍を行うことで、戸籍管理が新しい市区町村で行われ、必要な手続きや証明書も新しい場所で発行されます。

これらはあくまで具体例であり、本籍地は日本の全国どこでも自由に好きな場所に定めることができます。
熱心な阪神ファンは本籍地を甲子園球場にするという話は有名な話です。

まとめ

  • 管内転籍は同じ市区町村内での本籍地の変更。
  • 管外転籍は異なる市区町村間での本籍地の変更。

どちらも戸籍に関わる重要な手続きですが、転籍先が同じ市区町村内か異なる市区町村かによって手続きや必要書類が異なります。転籍を希望する場合には、事前にどの種類の転籍に該当するかを確認し、適切な手続きを行うことが重要です。