亡くなった人(被相続人)の本籍地が分からない場合の調べ方
亡くなった人の本籍地が分からない場合、その本籍地を調べるためにはいくつかの方法があります。以下に、具体的な調べ方を解説します。
1. 死亡届の確認
死亡届には、故人の本籍地(通常は出生地)が記載されています。死亡届を出してから約1カ月以内であれば、届けを出した市区町村役場で受け取ることができます。
2. 住民票除票を取得
故人が最後に住んでいた住所が分かっている場合、その住所が登録されている市区町村役場に住民票除票を取得するように依頼できます。住民票除票には、故人の本籍地が記載されているため、これを利用して本籍地を確認できます。
手順:
- 故人の最終住所が記録されている市区町村の役所に、住民票除票の取得を依頼します。
- 住民票除票を取得するためには、請求者の身分証明書が必要です。通常は本籍地は記載されないため、必ず本籍地の記載が必要と住民票の申請書に記載する必要があります。
3. 過去の公的書類の確認
故人が受け取っていた公的な書類(年金通知書、税務署からの通知、健康保険証など)にも、本籍地が記載されていることがあります。これらの書類が手元に残っていないか確認してみましょう。
手順:
- 故人が受け取った公的書類に、本籍地が記載されていないか確認します。
- 特に年金通知書や税務署からの書類には、本籍地が記載されていることがあります。
4. 家族や親戚への確認
故人が生前、家族や親戚に本籍地について話していた場合、その情報を頼りに調べることができます。特に、故人が長年住んでいた場所や、実家がある場所などが手がかりとなる場合があります。
5. 行政書士などに依頼
自分自身に限界がある場合や、相続手続きと関連する場合、行政書士などに依頼して調査を行ってもらうことができます。専門家に依頼することで、効率的に調査を進めることができます。
まとめ
亡くなった人の本籍地を調べるための方法として、以下の手順があります:
- 死亡届の確認(提出先の役所に問い合わせる)
- 住民票除票を取得(故人の最後の住所が分かる場合)
- 過去の公的書類の確認(年金通知書など)
- 家族や親戚に問い合わせ(故人の本籍地について)
- 行政書士などに相談(専門家による調査)
本籍地が分かれば、その市区町村役場で戸籍謄本を取得することができますので、相続手続きで戸籍が必要な場合は、まずは本籍地を確認することが重要です。