戸籍収集が終わらないのはなぜ?相続で長引く3つの典型パターンを解説

相続の戸籍収集が長引く原因は、実務感覚では大きく3つです。

・確認範囲が途中で広がる
・戸籍が読めず手が止まる
・請求実務の負担が積み重なる

戸籍収集が終わらないと感じる方の多くは、このどれか、または複数が重なっています。

実際の相談でも、

・被相続人の戸籍はかなり集めたのに終わらない
・何度も郵送請求していて疲れてきた
・古い戸籍が読めず、次に何を取ればよいか分からない
・もう銀行へ出せると思った段階で不足を指摘された

といった声は非常に多いです。

相続の戸籍収集が長引くのは、単に作業が遅いからではありません。長引きやすい典型的な構造があります。

特にきついのは、

・かなり集めた
・もう少しで終わると思った
・でも追加請求が必要になった
・しかも古い戸籍が読みにくく、次の請求先もすぐには分からない

という流れです。

この段階に入ると、戸籍収集だけでなく、「銀行手続き」「法定相続情報一覧図の作成」「相続登記の準備」まで止まりやすくなります。

この記事では、戸籍収集が長引く典型パターンを3つに分けて、

・なぜ長引くのか
・どこで止まりやすいのか
・どの段階で負担が一気に大きくなるのか
・自力の限界が来やすいタイミング

を実務感覚で解説します。

戸籍収集の基本的な流れは、以下の記事でも確認できます。
相続の戸籍の集め方【完全版】出生から死亡までの戸籍収集を実務解説

相続の戸籍収集にお困りの方へ

相続では、まず被相続人の戸籍を「出生から死亡まで」揃える必要があります。
ただ本当に迷いやすいのは、相続人側の戸籍を「誰の・どこまで」用意すべき範囲が分からないことです。

戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)が、相続に必要な戸籍収集を全国対応で代行します。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。

目次

パターン① 確認範囲が途中で広がって長引く

最も多いのが、このパターンです。

最初は、

・被相続人の出生から死亡まで
・父母の確認
・相続人の現在戸籍

くらいで終わると思って進めます。しかし、実際には、戸籍をたどる中で

・想定していなかった婚姻歴が見つかる
・把握していなかった兄弟姉妹が出てくる
・亡くなった親族の子の確認が必要になる
・古い本籍地が追加で分かる

といった形で、確認対象が広がることがあります。

この場合、戸籍収集は単なる必要書類集めではなく、相続人調査そのものになります。

典型的なのは、次の流れです。

・被相続人の戸籍はかなり集めた
・父母の戸籍にも入った
・もう少しで全体像が見えると思った
・ところが戸籍を追う中で新しい親族関係が見つかった
・次はその人の戸籍確認が必要になった

ここで初めて、「まだ終わらないのですか」「ここまでやっても、まだ範囲が広がるのですか」となります。

このケースがきついのは、最初から複雑だと分かっていることではありません。進んでいる感覚があるのに、後ろで確認範囲が増えることです。そのため、時間だけでなく、見通しまで崩れやすくなります。

パターン② 戸籍が読めず、次に何を取るべきか分からなくなる

次に多いのが、戸籍そのものは手元にあるのに、内容が読み取りにくくて止まるケースです。特に止まりやすいのは、「古い戸籍の書式」「旧字体」「手書きの記載」「続柄や編製原因の読み方」「改製や転籍の流れ」です。

この段階でよく起きるのが、

・誰の戸籍を次に請求すべきか判断できない
・家族関係が読み取れない
・どこまでつながっているのか分からない
・不足している戸籍があるのか判断できない

という状態です。

つまり、戸籍収集は、「集める作業」だけでなく、「内容を読んで次の動きを決める作業」でもあります。ここで手が止まると、かなりつらいです。

たとえば、

・戸籍は届いた
・封筒を開けた
・でも読めない
・次の請求先も決められない
・そのまま数日、場合によっては数週間動けない

ということが実際に起こります。このケースでは、戸籍が手元にあるのに進まないため、余計にしんどく感じやすいです。

しかも後ろでは、

・銀行へ出せない
・一覧図も作れない
・登記準備にも入れない

という状態が続きます。

戸籍収集が長引くのは、通数だけが原因ではありません。読めずに止まることも、大きな長期化要因です。

パターン③ 請求実務の負担が積み重なって止まる

意外に大きいのが、請求実務そのものの負担で止まるケースです。

典型的には、

・本籍地が複数に分かれている
・役所ごとに請求書の書き方が違う
・記載ミスで取り直しになった
・定額小為替や返信用封筒の準備が面倒
・平日に役所へ問い合わせる時間が取れない

といった事情です。

1通だけなら大きな負担ではなくても、

・請求書を書く
・添付書類をそろえる
・郵送する
・返送を待つ
・届いた戸籍を確認する
・また次の請求書を書く

という流れが何度も続くと、一気に重くなります。

しかも実務では、

・一度戸籍を取った
・その戸籍を見て、さらに古い戸籍の存在が分かった
・同じ役所か別の役所へもう一度請求する

という流れも珍しくありません。

この再請求が続くと、

・書くのがだるい
・また間違えたら嫌だ
・返送待ちが長い
・もう一度最初からやる感じがして疲れる

という負担が積み重なります。

特にきついのは、「内容は分かっているのに、請求作業そのものがしんどくて前に進まない」という状態です。このケースは外から見ると伝わりにくいですが、実際にはかなり多いです。

戸籍収集が長引くのは、確認範囲だけでなく、請求実務の細かな負担が積み重なるからでもあります。

一番きついのは、3つの原因が同時に重なるケース

本当に大変なのは、「確認範囲が広がる」「戸籍が読みにくい」「請求作業が重なる」この3つが同時に発生するケースです。

たとえば、

・父母の戸籍を追う中で知らない親族が見つかった
・古い戸籍で読み取りが必要になった
・新しい請求先が分かり、また郵送請求が必要になった

という流れです。

こうなると、

・次に何を取るべきか考える
・読めない戸籍と向き合う
・請求書をまた書く
・返送を待つ
・届いたらまた確認する

という作業が続きます。この状態になると、戸籍収集だけで数週間から数か月単位で長引くこともあります。しかも止まるのは戸籍収集だけではありません。

・銀行手続き
・法定相続情報一覧図
・相続登記
・親族への説明

まで全部が遅れやすくなります。

特にきついのは、

・本人としてはかなり進めたつもりでいる
・親族から見ても進んでいるように見える
・それなのに実務だけが止まる

という状態です。

この段階では、

・預金を動かせない
・一覧図を前提に進める手続きに入れない
・登記準備も宙に浮く
・親族に状況を説明しづらい

といった負担が一気に重くなります。

つまり、戸籍収集の停滞は、そのまま相続全体の停滞につながりやすいのです。

一番折れやすいのは「もう終わると思った後」

戸籍収集で一番折れやすいのは、最初ではありません。かなり進めた後です。典型的には、「戸籍はかなり集めた」「手続きに進めると思った」「でも不足や追加確認が見つかった」という場面です。

ここで起きやすいのが、

・また請求書を書くのか
・また返送を待つのか
・まだ読みにくい戸籍を見ないといけないのか
・いつ終わるのか分からない

という消耗です。この「もう終わると思った後で止まる」感覚が、戸籍収集を特に重く感じさせます。

自力の限界を感じやすいタイミング

戸籍収集は、最初から全く進められない作業ではありません。多くの方は、「被相続人の戸籍までは取れた」「相続人の現在戸籍も取れた」「最初の数通は順調だった」という形で、途中までは進みます。

ただ、依頼を考えやすいのはその後です。

特に、

・確認範囲が増え始めた
・古い戸籍の読み取りが必要になった
・次の請求先がすぐに決められなくなった
・請求書の書き直しや再請求が続いた

という段階は、自力の負担が一気に大きくなります。

つまり、限界が来やすいのは「最初から何も分からない時」ではなく、「かなり進めたと思った後」であることが多いです。

戸籍収集にお困りの方へ

相続では
・戸籍を出生から死亡まで集める
・相続人を確定する
・法定相続情報一覧図を作成する
といった作業が必要になります。

しかし、実際には、
・確認対象が途中で広がる
・戸籍が読めず手が止まる
・請求実務の負担が積み重なる
・銀行提出直前で不足が見つかる
といったケースも少なくありません。

戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)では
・相続に必要な戸籍収集
・法定相続情報一覧図の作成
をまとめて対応しています。

最初からのご依頼はもちろん、途中までご自身で進めた後のご依頼にも対応しています。

戸籍が多い相続でも、戸籍収集から一覧図作成まで一括対応可能です。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。

まとめ

戸籍収集が長引く原因は、大きく分けると

・確認範囲が途中で広がる
・戸籍が読めず止まる
・請求実務の負担が積み重なる

の3つです。

そして実際には、これらが途中から重なって長引くことが多いです。

特にきついのは、

・かなり進めた後
・もう終わると思った後
・銀行や一覧図に進めると思った後

に止まることです。

この段階では、戸籍収集の停滞がそのまま相続全体の停滞につながりやすくなります。

そのため、

・最初から専門家へ任せて停滞リスクを抑える
・途中まで進めた後に依頼へ切り替える

どちらも現実的な選択になります。

相続の戸籍まわりの全体像は
相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。

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