戸籍はそろったのに銀行で止まるのはなぜ?不足と言われる理由の仕組み

相続で戸籍を集め終わり、

・出生から死亡までそろっている
・相続人も把握できている
・銀行に提出する準備も整っている

という状態まで進んでいるのに、「この戸籍では足りません」「追加で確認が必要です」と言われて手続が止まることがあります。

戸籍は何通も集めた。流れも確認したつもり。それでも止まるのはなぜか。ここで起きているのは、戸籍の不足ではなく、「銀行の判断基準と、自分の認識のズレ」です。

この記事では、「戸籍はそろっているのに銀行で止まる」理由を、銀行がどのように判断しているのかという視点から解説します。

相続の戸籍収集にお困りの方へ

相続では、まず被相続人の戸籍を「出生から死亡まで」揃える必要があります。
ただ本当に迷いやすいのは、相続人側の戸籍を「誰の・どこまで」用意すべき範囲が分からないことです。

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基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。

目次

先に結論

銀行で「戸籍が足りない」と言われるのは、戸籍の通数が不足しているからではなく、「払戻しの前提が確認できていないから」です。

銀行が見ているのは、

・相続人が確定できているか
・他に相続人がいないと言えるか
・その根拠が戸籍で一貫しているか

という点です。

そのため、

・戸籍はそろっている
・一通りつながっている

という状態でも、「確認ができる形になっていない」場合は、「不足」と判断されます。

銀行はなぜ戸籍確認を厳しく行うのか

銀行が戸籍確認を厳しく行う理由は、払戻しのリスクにあります。相続手続では、銀行は預金を相続人に払い戻します。

しかし、

・相続人が誤っていた
・本来の相続人が含まれていなかった

場合、後からトラブルになる可能性があります。

一度払戻しをしてしまうと、銀行側は取り戻すことが難しくなります。そのため銀行は、「本当にこの人たちに払ってよいのか」を戸籍で確認します。つまり、銀行にとって重要なのは、戸籍がそろっていることではなく、払戻しの判断ができることです。

「そろっているのに足りない」と判断される仕組み

ここで起きやすいのが、「自分ではそろっていると思っている」「銀行はまだ確認できないと判断している」というズレです。

このズレは、

・戸籍を“集めたかどうか”で見ている
・戸籍から“何が確認できるか”で見ている

という視点の違いから生まれます。

たとえば、

・出生から死亡までそろっている
・相続人も把握している

という状態でも、

・他に相続人がいないと断定できるか
・その関係が戸籍から読み取れるか

が確認できなければ、銀行は手続きを進めません。

つまり、「情報としては足りている」状態と「証明として足りている」状態は別ということです。

銀行が見ている3つのチェックポイント

銀行の判断は、大きく3つのポイントで行われます。

1つ目は、相続人が確定できているかです。誰が相続人なのかが戸籍から明確に読み取れる必要があります。

2つ目は、他に相続人がいないと言えるかです。見えている相続人だけでなく、「いないこと」が確認できるかが重要です。

3つ目は、その関係が一貫しているかです。被相続人から相続人までのつながりが、戸籍の流れとして矛盾なく追える必要があります。

この3つがそろって初めて、「この人たちに払戻してよい」という判断ができます。

なぜ「そろっているのに止まる」と感じるのか

多くの場合、戸籍収集では

・通数を集める
・出生から死亡までつなげる

ことに意識が向きます。

そのため、「必要な戸籍は全部ある」という状態になると、完了した感覚になります。
しかし、銀行は、通数ではなく、確認できる内容を見ています。

そのため、

・戸籍はそろっている
・でも判断ができない

という状態が起きます。

これが、「そろっているのに足りないと言われる」という違和感の正体です。

実際にどのような場面で追加提出になるのかは、以下の記事で具体例として解説しています。
銀行で戸籍が足りないと言われたら?相続手続で追加提出になる典型例

戸籍収集にお困りの方へ

相続では、
・戸籍を出生から死亡まで集める
・相続人を確定する
・法定相続情報一覧図を作成する
必要があります。

しかし、実際には、
・戸籍はそろっているのに銀行で止まる
・どこが足りないのか分からない
・提出前に確認しておきたい
といった場面で手が止まることがあります。

戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)では、
・相続に必要な戸籍収集
・法定相続情報一覧図の作成
をまとめて対応しています。

銀行提出前の確認も含めて対応可能です。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。

まとめ

銀行で戸籍が「足りない」と言われる理由は、「通数が不足していること」ではなく、「払戻しの前提が確認できていないこと」です。

そのため、

・戸籍を一通り集めた
・出生から死亡までそろっている

という状態でも、確認ができなければ手続は止まります。

重要なのは、「戸籍があるか」ではなく、「戸籍から何が確認できるか」という視点です。銀行の判断基準を踏まえて戸籍を見直すことで、「そろっているのに止まる」状態を防ぐことができます。

相続の戸籍まわりの全体像は
相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。

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