戸籍の続柄の読み方|古い戸籍は戸主を基準に家族関係を読む

戸籍を読んでいて、数字の次につまずきやすいのが続柄です。
現在の戸籍では「夫」「妻」「長男」「長女」などを見れば家族関係をある程度イメージできます。

しかし、相続で古い戸籍までさかのぼると、1つの戸籍に多くの親族が載っているため、続柄をきちんと読まないと家族関係が分かりにくくなります。

古い戸籍を読むときに重要なのは、戸主を基準に家族関係を読むことです。古い戸籍では続柄は被相続人との関係ではなく、戸主との関係で書かれています。

そのため、戸籍を読むときは

・まず戸主を確認する
・次に戸主との続柄を見る
・そこから家族関係を整理する

という順番で読むことが大切です。

この記事では、古い戸籍で続柄をどう読めばよいのか、戸主を基準に家族関係を読み取る基本的な考え方を解説します。

戸籍を読むときに、どの順番で何を確認すればよいのかという全体像については、次の記事で解説しています。
戸籍の読み方|相続人が確定している場合に見るポイント

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目次

続柄は戸主との関係で書かれている

古い戸籍では、続柄は戸主との関係として書かれています。そのため、戸籍を読むときはまず戸主が誰なのかを確認します。そのうえで、他の人の続柄を戸主との関係として読んでいきます。

例えば戸籍に

戸主

長男
二男
長女

と書かれていれば、

戸主
戸主の妻
戸主の長男
戸主の二男
戸主の長女

という家族関係になります。古い戸籍では被相続人との関係が直接書かれているわけではありません。戸主との関係を基準に家族関係をたどる必要があります。

続柄の読み方が重要になるのは戸主制の古い戸籍

続柄の読み方が特に重要になるのは、戸主制の時代の古い戸籍です。相続で出てくる戸籍のうち、戸主を基準に続柄を読む必要があるのは「大正4年式戸籍」「明治31年式戸籍」「明治19年式戸籍」などの古い戸籍です。

この時代の戸籍では、戸主を中心に家族がまとまって記載されています。そのため、現在の戸籍の感覚で読むと、家族関係を読み違えることがあります。

古い戸籍の書式ごとの読み方については、次の記事で詳しく解説しています。
大正4年式戸籍の読み方|相続で確認するポイントを分かりやすく解説
明治31年式戸籍の読み方|戸主制の戸籍で確認するポイントを解説
明治19年式戸籍の読み方|最も古い戸主制の戸籍で確認するポイント

昭和23年式戸籍では戸主制が廃止されている

昭和23年式戸籍では戸主制が廃止されています。そのため昭和23年式戸籍では、戸主を基準に家族関係を読むという考え方は基本的に使いません。

昭和23年式戸籍では、夫婦と子を単位とした戸籍になっているため、「夫」「妻」「長男」「長女」などの表記を見れば、比較的そのまま家族関係を読みやすくなっています。つまり、続柄の読み方が特に重要になるのは戸主制の古い戸籍です。

昭和23年式戸籍の具体的な読み方については、次の記事で解説しています。
昭和23年式戸籍の読み方|相続で確認するポイントを分かりやすく解説

妻と婦の違い

古い戸籍では「妻」と「婦」という表記が使われることがあります。
原則として、「妻=戸主の妻」「婦=戸主以外の男性の妻」として読むと分かりやすいです。

例えば戸籍に

戸主

長男
長男ノ婦

と書かれていれば、

戸主
戸主の妻
戸主の長男
長男の妻

という意味になります。また、

戸主


弟ノ婦

と書かれていれば、

戸主
戸主の妻
戸主の弟
弟の妻

という家族関係になります。

古い戸籍では「妻 → 戸主の妻」「婦 → 戸主以外の男性の妻」として使われることが多く、この原則で読むと家族関係を整理しやすくなります。

古い戸籍の続柄(祖父・祖母・曽祖父母・孫・甥姪など)

古い戸籍では現在の戸籍より多くの続柄が出てきます。例えば「祖父」「祖母」「曽祖父」「曽祖母」「孫」「叔父」「叔母」「甥」「姪」「従弟」「従妹」などです。これらはすべて戸主との関係として書かれています。

例えば

祖父・祖母 → 戸主から見た祖父母
曽祖父・曽祖母 → 戸主から見た曽祖父母
孫 → 戸主の子の子
叔父・叔母 → 戸主の父母の兄弟姉妹
甥・姪 → 戸主の兄弟姉妹の子
従弟・従妹 → 戸主の叔父・叔母の子

という意味になります。

また古い戸籍では「入夫」「男」「女」「後妻」といった続柄が出てくることもあります。

入夫 → 女戸主の家に入った夫
男・女 → 婚姻関係にない男女の間に生まれた子を示す表記
後妻 → 再婚した妻を示す表記

すべての戸籍で出てくるわけではありませんが、古い戸籍ではこうした表記を見ることがあります。

「〇〇ノ婦」など連結した続柄の読み方

古い戸籍では、続柄がつながって書かれることがあります。例えば「長男ノ婦」「弟ノ婦」「養子ノ婦」などです。この場合は途中で区切らずに読むことが大切です。

長男ノ婦 → 長男の妻
弟ノ婦 → 弟の妻
養子ノ婦 → 養子の妻

という意味になります。

つまり「妻 → 戸主の妻」「婦 → 戸主以外の男性の妻」という原則に加えて、誰の婦なのかまで続けて読む必要があります。

古い戸籍では多くの親族が同じ戸籍に載る

戸主制の時代の戸籍では、現在の戸籍より多くの親族が1つの戸籍に載ることがあります。例えば「祖父母」「父母」「子」「孫」まで同じ戸籍に入っていることがあります。場合によっては「曽祖父」「曽祖母」まで載っていることもあります。そのため戸籍に多くの人が載っていても、全員が相続に関係するわけではありません。

古い戸籍では「戸主との関係」「被相続人との関係」「相続に関係ある人」を整理して読むことが大切です。

相続人が分からない状態で戸籍を確認していく流れについては、次の記事で解説しています。
相続人がわからない時の戸籍の取り方|どこから集める?

古い戸籍の続柄を読む手順

古い戸籍の続柄は次の順番で読むと整理しやすくなります。

・まず戸主を確認する
・戸主との続柄を見る
・「長男ノ婦」「弟ノ婦」など連結した続柄を確認する
・家族関係を整理する
・被相続人との関係を確認する
・相続に必要な人だけを拾う

例えば戸籍に

戸主

長男
長男ノ婦

と書かれていれば

戸主
戸主の妻
戸主の長男
長男の妻
長男の子

という家族関係になります。このように戸主を基準に順番に読んでいくと、古い戸籍でも家族関係を整理できます。

戸籍収集にお困りの方へ

相続では
・被相続人の戸籍を出生から死亡まで集める
・戸籍を確認して相続人を確定する
・法定相続情報一覧図を作成する
といった作業が必要になります。

しかし実際には
・古い戸籍の続柄が読めない
・戸主基準の家族関係が分からない
・誰が相続人なのか判断できない
・戸籍をどこまで集めればよいか分からない
といったケースも少なくありません。

戸籍の読み方が分からず、相続手続きが途中で止まってしまうこともあります。

戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)では
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まとめ

古い戸籍では、続柄は戸主との関係で書かれています。

そのため戸籍を読むときは
・まず戸主を確認する
・戸主との続柄を見る
・妻と婦の違いを意識する
・「長男ノ婦」など連結した続柄を確認する
という順番で読むと家族関係を整理しやすくなります。

特に古い戸籍では
妻=戸主の妻
婦=戸主以外の男性の妻
として読むと家族関係を理解しやすくなります。

古い戸籍は一つの戸籍に多くの親族が載っていることもあるため、戸主を基準に家族関係を整理しながら読むことが大切です。

戸籍の数字の読み方については、次の記事で解説しています。
戸籍の数字の読み方|漢数字・大字・略字(壱・弐・参)を解説

相続の戸籍まわりの全体像は
相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。

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