戸籍に同じ名前が出てくるときは?同一人物か別人かの見分け方

戸籍を見ていると、

「同じ名前の人が何人も出てきて分からない」
「この人は前の戸籍にいた人と同じ人なのか」
「名前が同じだから同一人物だと思ってよいのか」

と迷うことがあります。

特に相続で戸籍を追っていると、同じ名前や似た名前の人が出てきたときに、そこで手が止まりやすいです。

戸籍では、

・親子で同じ名前になっている
・祖父と孫で同じ名前が出てくる
・別の戸籍に同じ氏名の親族がいる

といったことがあり、名前だけでは判断できません。大事なのは、「名前が同じかどうか」ではなく、「同じ人物として記録がつながっているか」を確認することです。

この記事では、戸籍に同じ名前が出てくるときに、同一人物か別人かを見分けるための確認ポイントを解説します。

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目次

先に結論

戸籍に同じ名前が出てきても、名前だけで同一人物と判断してはいけません。

確認の中心になるのは、次の4点です。

・生年月日
・続柄
・父母や配偶者など周囲の人物
・前後の戸籍のつながり

つまり、「名前が同じ」→「同じ人だ」と決めるのではなく、

「生年月日は一致しているか」
「家族の中で同じ位置にいるか」
「父母や配偶者の記載はつながっているか」
「前後の戸籍で同じ人物として追えるか」

を確認することが重要です。

名前が同じでも別人のことは普通にある

戸籍では、名前が同じでも別人であることがあります。

たとえば、

・父と子で同じ名前を使っている
・祖父と孫で同じ名前が出てくる
・同じ氏名の親族が別の戸籍にいる

といったことがあります。そのため、「名前が同じだから同一人物だろう」と考えるのは危険です。

この記事で扱うのは、「複数人の名前が同じ、または似ていて混ざる場面」です。つまり、「1人の名前が違って見える」記事ではなく、「複数人をどう区別するか」を扱う記事だと押さえてください。

なお、そもそも1人の名前が戸籍ごとに違って見える場合は、以下の記事を先に確認した方がはやいです。
戸籍の氏名が今と違うときは?改名・旧字体・表記ゆれの見方

まず生年月日で絞る

同一人物か別人かを見分けるとき、最初に確認したいのは生年月日です。名前が同じでも、生年月日が違えば別人の可能性が高いです。反対に、名前が同じで生年月日も一致していれば、同一人物の可能性はかなり高くなります。

戸籍を見たときに迷ったら、まず「この2つの記載は生年月日が一致しているか」を確認するのが基本です。同じ名前というだけで判断せず、生年月日を先に見ることで、かなりの混乱を防げます。

続柄で家族の中の位置を確認する

次に見るのが続柄です。

たとえば、

・長男
・長女
・妻
・養子

などの記載から、その人物が家族の中でどの位置にいるかを確認します。

同じ名前が出てきても、

・片方は父
・片方は長男
・片方は養子

のように位置が違えば、別人と判断しやすくなります。

逆に、生年月日が近く、名前も同じように見える場合でも、続柄を見ると家族の中の位置が違っていて、別人だと気づけることがあります。

父母や配偶者の記載で周囲の人物を確認する

同一人物か別人かを見分けるときは、本人だけでなく、周囲の人物も確認することが大切です。

特に役立つのは、

・父母の記載
・配偶者の記載
・子の記載

です。

たとえば、同じ名前の人が2人いても、

・父母が違う
・配偶者が違う
・子どもの記載が違う

のであれば、別人の可能性が高いです。

反対に、前後の戸籍で同じ名前の人が出ていて、周囲の家族関係も自然につながっていれば、同一人物と判断しやすくなります。

前後の戸籍のつながりで最後に確認する

最も強い判断材料になるのが、前後の戸籍の連続性です。

たとえば、

・前の戸籍にいた人物が婚姻で次の戸籍へ移っている
・転籍前後で同じ人物がつながっている
・家族構成が連続している

といった流れが見えれば、同一人物として追いやすくなります。

逆に、名前が同じでも、

・前の戸籍から自然につながらない
・家族関係が切れている
・別の家の人物として出てきている

のであれば、別人の可能性が高いです。

戸籍では、名前の一致よりも「記録の連続性」の方が強い判断材料になります。

よくある具体例

同じ名前で迷いやすい場面には、次のようなものがあります。

父と子で同じ名前が出てくる

同じ戸籍や前後の戸籍で、父と子が同じ名前になっていることがあります。この場合は、続柄と生年月日を見れば区別しやすいです。父の記載なのか、子の記載なのかを先に確認します。

祖父と孫で同じ名前が出てくる

古い戸籍を追っていると、祖父と孫で同じ名前が出てくることがあります。この場合は、世代が違うため、生年月日と父母欄を見るのが有効です。名前が同じでも、家族の中の位置が違えば別人です。

別の戸籍に同じ氏名の親族がいる

相続で複数の戸籍を追っていると、別戸籍に同じ氏名の親族が出てきて混乱することがあります。この場合は、前後の戸籍のつながりと、父母・配偶者の記載が自然につながっているかを見る必要があります。名前だけで追うと、別人の戸籍を追ってしまいやすいです。

戸籍を見たときの確認手順

実際に戸籍を見たときは、次の順で確認すると迷いにくいです。

まず、同じ名前または似た名前の人物を見つけます。次に、生年月日が一致しているかを確認します。そのうえで、続柄が同じ位置にあるかを見ます。さらに、父母や配偶者など周囲の人物がつながっているかを確認します。最後に、前後の戸籍で同じ人物として自然に追えるかを見ます。

この順で見れば、「同じ名前だから同一人物」「名前が似ているから同一人物」と短絡的に判断しにくくなります。

どんな場合に同一人物と見やすいか

次のようなケースは、同一人物として見やすいです。

・名前が同じで、生年月日も一致している
・続柄が前後で自然につながっている
・父母や配偶者の記載が一致している
・婚姻や転籍の流れの中で、同じ人物として追える

つまり、名前以外の記載もそろっている場合です。

どんな場合に別人と見やすいか

反対に、次のようなケースは別人の可能性が高いです。

・名前は同じだが、生年月日が違う
・続柄が違う
・父母や配偶者の記載がつながらない
・前後の戸籍で別の家族として出てくる
・戸籍の流れの中で自然につながらない

このような場合は、同一人物と決めつけず、別人の可能性を前提に見直す必要があります。

よくある読み違い

戸籍で同じ名前が出てきたとき、よくある誤解は次のとおりです。

「名前が同じだから同一人物だと思ってしまう」
「名前が似ているから同一人物だと思ってしまう」
「周囲の人物を見ずに、本人の名前だけで判断してしまう」
「前後の戸籍のつながりを確認しないまま追ってしまう」

特に多いのは、「同じ名前が出たので、そのまま同一人物として読み進めてしまう」というケースです。しかし、戸籍では、同じ名前の別人は普通にありえます。名前だけで進めると、その後の戸籍の流れ全体を読み違えやすくなります。

名前の一致ではなく、記載そのものに違和感がある場合は、以下の記事もあわせて確認してください。
戸籍の記載にミスがあるときは?誤字・記載違いの確認と訂正

相続で同じ名前が出てきたときの考え方

相続では、

・戸籍を出生から死亡までつなげる
・相続人を正確に確定する

ことが必要です。

このとき、同じ名前の人を誤って同一人物だと思い込むと、

・本来追うべき戸籍を見失う
・別人の戸籍を追ってしまう
・相続人の判断を誤る

といった問題が起こります。

そのため、相続で戸籍を読むときは、名前だけで判断するのではなく、「生年月日」「続柄」「父母や配偶者」「戸籍の流れ」で確認することが重要です。

本当に大事なのは、名前が同じかどうかではなく、その人物の記録が同じ人として自然につながっているかどうかです。

戸籍収集にお困りの方へ

相続では、
・戸籍を出生から死亡まで集める
・相続人を確定する
・法定相続情報一覧図を作成する
必要があります。

しかし、実際には、
・同じ名前の人が出てきて区別できない
・別人の戸籍を追ってしまう
・相続人の判断で手が止まる
といった形で進まなくなることがあります。

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まとめ

戸籍に同じ名前が出てきても、名前だけで同一人物と判断してはいけません。

確認の中心になるのは、

・生年月日
・続柄
・父母や配偶者など周囲の人物
・前後の戸籍のつながり

です。

戸籍は、名前の一致だけで読むのではなく、その人物の記録が同じ人として自然につながっているかで読むことがポイントです。

相続の戸籍まわりの全体像は
相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。

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