相続の戸籍収集の費用は?ケース別の目安と専門家に依頼するメリット

相続で戸籍を集める必要があると

・戸籍収集の実費は全部でいくらかかるのか
・兄弟姉妹相続だとどのくらい増えるのか
・自分で集めるのと依頼するのでは何が違うのか

が気になる方は多いです。

戸籍は1通あたり数百円から1000円程度のため、最初は安く感じます。ただ、相続の戸籍収集は「安そうに見えるのに、やってみると重い」手続きです。実際には、『取得通数が増える』『本籍地が複数に分かれる』『郵送費や小為替の発行手数料が重なる』といった理由で、実費は想像より大きくなりやすいです。

しかも、相続の戸籍収集は書類を請求するだけでは終わりません。届いた戸籍を読み、次にどこへ請求するかを判断し、相続人の漏れがないか確認する必要があります。そのため、実費が数万円で済むケースでも、自分で進める負担はそれ以上に重くなることがあります。

この記事では、まず実費の中身をはっきり示したうえで、相続人の構成別の実費目安と、自分で進める場合と依頼する場合の考え方を実務感覚で解説します。

相続の戸籍収集にお困りの方へ

相続では、まず被相続人の戸籍を「出生から死亡まで」揃える必要があります。
ただ本当に迷いやすいのは、相続人側の戸籍を「誰の・どこまで」用意すべき範囲が分からないことです。

戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)が、相続に必要な戸籍収集を全国対応で代行します。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。

目次

相続の戸籍収集でかかる実費とは何か

相続の戸籍収集でかかる実費は『戸籍発行手数料』『小為替発行手数料』『郵送費』です。費用を考えるときは、まずこの3つが積み重なると考えるのが基本です。

郵送請求では、戸籍の発行手数料を定額小為替で支払うことが多いため、戸籍代そのものだけでなく、小為替の発行手数料もかかります。さらに、役所へ送る分と役所から返送してもらう分の郵送費も必要です。

つまり、戸籍1通の料金だけを見ても、実際にかかる実費は分かりません。相続の戸籍収集は、請求を何回繰り返すかで総額が大きく変わります。

相続人の構成で実費はどこまで変わるのか

戸籍収集の費用は、相続人の構成によって大きく変わります。まず、代表的なパターンの目安を押さえると、全体像が見えやすくなります。

配偶者と子が相続人の場合はいくらか

『実費は1万円以内』に収まることが多いです。
比較的軽いケースで、本籍地の移動が少なければ、数千円で終わることもあります。ただし、転籍が多い場合や古い戸籍が多い場合は、1万円近くまでかかることもあります。

配偶者と親が相続人の場合はいくらか

『実費は1万〜1.5万円程度』が目安です。
子がいない相続では、被相続人の出生確認に加え、親の戸籍確認まで必要になることがあります。その分、通数と請求回数が増えやすくなります。

兄弟姉妹が相続人の場合はいくらか

『実費は2万〜3万円程度』になることが多いです。
この段階から戸籍収集は一気に重くなります。被相続人だけでなく、父母それぞれの出生から死亡までの確認が必要になるためです。

この場合は以下の記事を読むと理解しやすくなります。
兄弟姉妹が相続人の戸籍はどこまで必要?甥姪(代襲)までの取得範囲

兄弟姉妹相続で代襲がある場合はいくらか

『実費は2.5万〜5万円程度』まで増えることがあります。
甥姪まで確認対象が広がるため、必要な戸籍の範囲が大きくなります。本籍地が分散していることも多く、請求回数もかなり増えやすいです。

この場合も、以下の記事を読むと理解しやすくなります。
兄弟姉妹が相続人の戸籍はどこまで必要?甥姪(代襲)までの取得範囲

1回の請求で実費はいくらかかるのか

費用感をつかむには、1回の請求でどのくらい実費がかかるのかを具体的に見るのが一番分かりやすいです。たとえば、1回の請求で『現在戸籍1通』『除籍1通』の合計2通を取得する場合を考えます。

この場合、
・戸籍等の交付手数料→ 現在戸籍450円+除籍750円=1200円
・小為替→ 最高額が1000円なので2000円分購入→ 小為替発行手数料は2枚分で400円
・郵送費→ 往復で860円
となり、合計実費は2460円になります。

戸籍収集では、このような請求を1回で終えることは少なくありません。むしろ、届いた戸籍を確認して次の本籍地が分かり、また同じように請求を重ねていくことが多いです。つまり、1回あたりの実費はそこまで高く見えなくても、それを何回も繰り返すことで総額は大きくなっていきます。

戸籍発行手数料はいくらかかるのか

戸籍収集の実費の中心になるのは戸籍発行手数料です。一般的な手数料は

・戸籍謄本 450円
・除籍謄本 750円
・改製原戸籍 750円
・戸籍の附票 300円

です。相続では現在戸籍だけで終わることは少なく、出生までさかのぼるために、除籍や改製原戸籍の取得が必要になることが多いです。そのため、1通ごとの単価はそこまで高くなくても、通数が増えると実費はすぐに大きくなります。

この場合は以下の記事を読むと理解しやすくなります。
戸籍の種類とは?戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍の違い
戸籍の附票とは?相続で必要になるケースと取得方法

小為替発行手数料はなぜ無視できないのか

郵送請求では、戸籍手数料を定額小為替で支払うのが一般的です。定額小為替は最高1000円です。そして、小為替は1枚発行するごとに200円かかります。たとえば戸籍代が1000円の場合、戸籍手数料1000円、小為替発行手数料200円、となり、支払いのために1200円必要になります。

相続の戸籍収集では、小為替を1回だけ買えば終わるとは限りません。本籍地ごとに請求を繰り返すため、小為替も何度も用意することになります。そのため、1枚200円という金額でも、通数と請求回数が増えると無視できなくなります。

郵送費はなぜ回数分だけ増えるのか

本籍地が遠方にある場合は郵送請求になります。郵送請求では、「こちらから送る費用」「役所から返送してもらう費用」の両方がかかります。たとえば青レタ片道480円なら往復960円です。これが1自治体ごと、1回ごとにかかります。

相続の戸籍収集は、1回請求して終わることはあまりありません。戸籍が届き、そこから次の本籍地が分かり、また別の自治体へ請求する流れを繰り返すことが多いです。そのため、郵送費も請求回数分だけ増えていきます。

この場合は以下の記事を読むと理解しやすくなります。
戸籍の郵送請求のやり方|必要書類・書き方・返信用封筒まで解説

なぜ兄弟姉妹相続は費用が跳ねやすいのか

兄弟姉妹相続で実費が大きくなりやすい理由は、確認しなければならない家族関係の範囲が一気に広がるからです。配偶者と子が相続人の場合は、被相続人を中心に見れば足りることが多いです。

しかし、兄弟姉妹相続では、『被相続人』『父』『母』『兄弟姉妹』『甥姪』まで確認が必要になることがあります。このように確認範囲が広がると、戸籍の通数、郵送回数、実費がすべて増えます。だから兄弟姉妹相続や代襲相続では、実費も期間も重くなりやすいです。

戸籍収集で本当に難しいのは何か

戸籍収集は、請求手続きだけを切り取れば難しくありません。本当に難しいのは、届いた戸籍を読んで、次の請求先を判断する部分です。古い戸籍には『戸主』『家督相続』『分家』『改製』『転籍』といった制度用語が出てきます。さらに、手書き戸籍や旧字体も多く、家族関係の変化を正確に読み取るには慣れが必要です。

相続の戸籍収集では
・相続人の漏れがないか確認する
・どこまでさかのぼるか判断する
・次の本籍地を特定する
といった判断が必要になります。

つまり戸籍収集は、単なる事務作業ではありません。制度理解と実務経験がないと、途中で止まりやすい手続きです。

自分でやる場合は何を負担することになるのか

自分で戸籍収集を行う場合、専門家報酬はかかりません。しかし、費用がゼロになるわけではありません。実費として『戸籍手数料』『郵送費』『小為替発行手数料』は必ずかかります。

さらに
・平日に役所対応をする時間
・戸籍の読み取り
・請求先の判断
・取り直しのリスク
も自分で負担することになります。

特に重い相続では、戸籍収集だけで数か月かかることも珍しくありません。実費だけを見ると安く見えても、その代わりに相当な時間と労力を使うことになります。

専門家に依頼する価値はどこにあるのか

専門家に依頼する場合は『実費+報酬』で考える必要があります。
当センターの基本料金は19,800円です。料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません。

ここで大事なのは、単純な金額比較だけで判断しないことです。兄弟姉妹相続や代襲相続では、実費だけでも2万〜5万円程度になることがあります。
そこに加えて、自分で進めるための時間、戸籍の読み取り、請求先の判断、やり直しのリスクまで考えると、数万円で全部任せることは十分に合理的です。

戸籍収集で専門家に依頼する価値は、単に「書類を取ること」ではありません。戸籍を読んで、必要範囲を見極めて、相続人を確定できる状態まで持っていくことにあります。さらに、戸籍収集の先には法定相続情報一覧図の作成まで続くこともあります。

人生で何度も使わない戸籍の読み取り能力に時間をかけるより、任せた方が楽で安いと感じるケースは多いです。

戸籍収集から一覧図作成までまとめて進めたい場合は、以下の記事を読むと理解しやすくなります。
法定相続情報一覧図とは?作成方法・必要書類・何枚もらうべきかを解説

費用だけでなく期間も一緒に見た方がよい

戸籍収集を自分でやるか依頼するかを考える時は、費用だけでなく期間も一緒に見ることが重要です。

相続の戸籍収集は、1回の郵送請求でも
『理論上最速:1週間前後』
『平均:10日前後』
『遅いケース:2週間前後』
かかることがあります。

しかも、それを何回も繰り返します。兄弟姉妹相続では、戸籍収集だけで2〜3か月以上かかることも珍しくありません。

費用と期間の両方を見たい場合は、以下の記事を読むと理解しやすくなります。
戸籍収集にかかる期間の目安|相続ではどのくらいの日数がかかるのか

戸籍収集にお困りの方へ

相続では
・戸籍を出生から死亡まで集める
・相続人を確定する
・法定相続情報一覧図を作成する
といった作業が必要になります。

しかし、実際には
・戸籍が多く収集に時間がかかる
・費用の見通しが立たない
・どこまで収集すべきか判断できない
といったケースも少なくありません。

戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)では
・相続に必要な戸籍収集
・法定相続情報一覧図の作成
をまとめて対応しています。

戸籍が多い相続でも戸籍収集から一覧図作成まで一括対応可能です。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。

まとめ

戸籍収集の実費は
『配偶者と子なら1万円以内』
『配偶者と親なら1万〜1.5万円』
『兄弟姉妹なら2万〜3万円』
『兄弟姉妹+代襲なら2.5万〜5万円』
が目安になります。

ただし実際には、郵送費や小為替の発行手数料が重なり、実費はさらに増えやすいです。また戸籍収集は、費用だけでなく、読み取りの難しさや期間の長さも含めて考える必要があります。重い相続ほど、実費だけを見て自分で進めるかどうかを決めない方が安全です。

数万円で戸籍の読み取り、必要範囲の判断、収集完了まで任せられるなら、十分に合理的な選択になることは少なくありません。

相続の戸籍まわりの全体像は
相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。

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