戸籍を見ていると、
「改製日とは何を意味するのか」
「婚姻や転籍の日付とは何が違うのか」
「編製日と似て見えるが、同じものなのか」
と迷うことがあります。
特に、古い戸籍や改製原戸籍を見ていると、
「平成○年法務省令第○号附則第○条第○項により改製」
などの記載があり、これは人に何か出来事が起きた日なのか、それとも戸籍自体が切り替わった日なのかが分かりにくいことがあります。
相続で戸籍をさかのぼって集めているときも、改製日を婚姻日や転籍日と混同すると、戸籍のつながりを読み違えやすくなります。
この記事では、戸籍の改製日が何を意味するのかを、届出日や編製日との違いも含めて実務目線で解説します。
なお、戸籍の日付全体の違いを先に確認したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
戸籍の「届出日・送付を受けた日・受理日・編製日」の違いを徹底解説
相続の戸籍収集にお困りの方へ
相続では、まず被相続人の戸籍を「出生から死亡まで」揃える必要があります。
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先に結論
戸籍の改製日は、その戸籍が法令や書式変更、電算化などにより切り替わった日を意味します。
大事なのは、改製日は
「その人が婚姻した日」
「その人が転籍した日」
「その人について届出が受理された日」
ではないという点です。
改製日は、人に起きた身分事項の日付ではありません。戸籍側の様式や仕組みが切り替わった日付です。違いを先に分けると、次のとおりです。
届出日→ 書類を提出した日
受理日→ 役所が正式に受け付けた日
編製日→ 新しい戸籍が作られた日
改製日→ 既存の戸籍が新しい様式や仕組みに切り替わった日
つまり、改製日は届出処理の日付ではなく、戸籍自体の切替日だと考えるのが基本です。
改製日とは何か
改製日とは、既存の戸籍が新しい書式や制度に切り替わった日です。たとえば、戸籍の電算化や法令改正により、それまでの戸籍が新しい様式に改められることがあります。このとき、戸籍には改製に関する記載が入ります。
よく見かけるのは、
「平成○年法務省令第○号附則第○条第○項により改製」
「平成○年○月○日改製につき消除」
といった記載です。ここで大事なのは、改製日はその人に何か出来事が起きた日ではないという点です。
婚姻した、離婚した、死亡した、転籍したという出来事を示しているのではなく、
「この戸籍の形式が切り替わった」
「この戸籍が改製前の戸籍から改製後の戸籍に移った」
という戸籍側の変化を示しています。
そのため、改製日を見たときは、まず「人の出来事の日付ではない」「戸籍の切替日だ」と読むことが重要です。
改製日が出てくる場面
改製日は、主に古い戸籍、除籍謄本、改製原戸籍などで出てきます。特に相続で戸籍を出生までさかのぼって集めていると、現在戸籍だけでは足りず、古い戸籍まで追うことがあります。その途中で、改製の記載に当たることが少なくありません。
読者が実際に迷いやすいのは、たとえば次のような場面です。
「古い戸籍を見ていたら、急に改製という文言が出てきた」
「改製原戸籍を取ったら、婚姻や死亡とは別の日付が書かれていた」
「改製につき消除とあり、これが転籍や除籍の日なのか分からなかった」
このような場面では、その日付を人の身分事項の日付として読むのではなく、
「この戸籍がいつ新しい様式へ切り替わったのか」
「この戸籍が改製前後でどうつながっているのか」
を見る発想が必要です。
つまり、改製日が出てきやすいのは、人の出来事を確認する場面というより、古い戸籍の流れや戸籍の切替を読んでいる場面です。
改製日は届出日・受理日・編製日と何が違うのか
改製日は、届出日・受理日・編製日とは別系統の日付です。
届出日は、婚姻届、離婚届、転籍届などの書類を役所に提出した日です。つまり、届出人が何かの手続きを始めた日です。
受理日は、その届出を役所が正式に受け付けた日です。婚姻や転籍では、この受理日が重要になることがあります。
編製日は、新しい戸籍が作られた日です。婚姻や転籍、分家などで新戸籍が作られるときに出てきます。
これに対して改製日は、婚姻届や転籍届のような届出処理の日付ではなく、既に存在していた戸籍が新しい様式や仕組みに切り替わった日です。
つまり、
届出日→ 人が書類を出した日
受理日→ 役所がその届出を正式に受け付けた日
編製日→ 新しい戸籍ができた日
改製日→ 既存の戸籍が切り替わった日
という違いがあります。
ここを混同すると、
「改製日があるから、その日に何か身分事項が動いたのだろう」
「編製日と同じ感覚で見ればよいだろう」
と読んでしまいます。しかし、実際には、改製日は人の届出処理の日付ではなく、戸籍側の切替日です。
戸籍で改製日を見たときの読み方
戸籍で改製日を見たときは、まずその記載が身分事項欄の日付ではなく、戸籍全体の切替に関する記載だと押さえることが大切です。読むときは、次の順で考えると分かりやすいです。
「この日付は婚姻・死亡・転籍など、人に起きた出来事の日付か」
「それとも戸籍の書式や制度の切替に関する日付か」
「改製の文言があるなら、戸籍側の切替日として読む」
たとえば、戸籍に「平成○年○月○日改製」と書かれていても、それだけで
「この日に婚姻した」
「この日に戸籍から抜けた」
「この日に転籍した」
とは読みません。
改製の文言が出てきたら、まずは「これは身分事項の話ではなく、この戸籍が切り替わったという情報だ」と読むのが基本です。そのうえで、本当に知りたいのが婚姻日や転籍日なら、別に身分事項の記載を探します。改製日の近くに日付があっても、それだけで人の出来事の日付だとは考えないことが重要です。
改製日を見誤りやすいポイント
戸籍の改製日でよくある読み違いは、次のとおりです。
「改製日を婚姻日だと思ってしまう」
→ 婚姻日を確認したいなら、婚姻の記載の中の受理日を見ます。
「改製日を転籍日だと思ってしまう」
→ 転籍日を確認したいなら、転籍の記載の中の受理日を見ます。
「改製日を編製日と同じだと思ってしまう」
→ 編製日は新戸籍の作成日、改製日は既存戸籍の切替日です。
「改製の記載があると、その日に人の身分事項が動いたと思ってしまう」
→ 実際には戸籍の様式や制度が変わった日です。
特に古い戸籍や改製原戸籍では、婚姻・死亡・転籍などの記載と、改製に関する記載が近くに出てくることもあります。そのため、日付だけを見て判断せず、「人の出来事の日付か」「戸籍側の切替日か」を切り分けることが重要です。
相続で改製日をどう考えるか
相続で戸籍を集めるとき、本当に知りたいのは、
「いつ婚姻したのか」
「いつ死亡したのか」
「いつ転籍したのか」
「どの戸籍からどの戸籍につながるのか」
という点です。
改製日は、その人の身分関係そのものを示す日付ではありません。あくまで、戸籍の様式や管理方法が切り替わった日付です。
そのため、改製日が出てきても、それだけで相続関係の判断をするのではなく、
「身分事項の記載は別にどこにあるか」
「改製前後で戸籍がどうつながっているか」
を確認することが大切です。
相続では、古い戸籍から改製原戸籍へ、あるいは改製原戸籍から別の戸籍へと流れを追う場面があります。そのとき、改製日を婚姻日や転籍日と混同すると、戸籍のつながりそのものを読み違えやすくなります。そのため、改製日が出てきたら、「人の出来事の日付」ではなく、「戸籍を追うための切替情報」として読む意識が重要です。
戸籍収集にお困りの方へ
相続では、
・戸籍を出生から死亡まで集める
・相続人を確定する
・法定相続情報一覧図を作成する
必要があります。
しかし、実際には、
・改製日の意味が分からず戸籍の流れを読み違える
・婚姻日や転籍日と混同してしまう
・改製前後の戸籍のつながりが分からない
といった形で止まることがあります。
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基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。
まとめ
戸籍の改製日は、その戸籍が法令や書式変更、電算化などにより切り替わった日を意味します。
改製日は、
届出日→ 書類を提出した日
受理日→ 役所が正式に受け付けた日
編製日→ 新しい戸籍が作られた日
とは別物です。
改製日を見たときは、人に起きた出来事の日付ではなく、戸籍の様式や制度が切り替わった日付だと考えることが大切です。古い戸籍や改製原戸籍を読むときは、改製日を身分事項の日付と混同せず、戸籍側の切替情報として読むことがポイントです。
相続の戸籍まわりの全体像は
▶相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。
