戸籍を見ていると、
「婚姻日はどれを見ればよいのか」
「届出日と受理日が違うが、どちらが結婚した日なのか」
「編製日も書いてあるが、これを婚姻日と見てよいのか」
と迷うことがあります。
特に、婚姻に関する記載では複数の日付が並ぶことがあり、それぞれの意味を区別できないと、戸籍から正確な婚姻日を読み取れません。また、婚姻届を本籍地以外の役所に出した場合や、土日祝日に提出した場合は、届出日と受理日がズレることもあります。そのため、「戸籍に書いてある日付のうち、結局どれが婚姻日なのか」で止まりやすいです。
この記事では、戸籍に出てくる「届出日」「受理日」「編製日」の違いを踏まえながら、婚姻日はどの日付を見るべきかを実務目線で解説します。
なお、戸籍の日付全体の違いを先に確認したい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
戸籍の「届出日・送付を受けた日・受理日・編製日」の違いを徹底解説
相続の戸籍収集にお困りの方へ
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先に結論
戸籍上の婚姻日は、受理日を見ます。
届出日は、婚姻届を提出した日です。
受理日は、役所が婚姻届を正式に受け付けた日です。
編製日は、婚姻の結果として新しい戸籍が作られた日です。
この3つは同じ意味ではありません。そのため、結婚した日を戸籍で確認したい場合は、届出日でも編製日でもなく、受理日を見るのが基本です。
先に結論だけ押さえるなら、次のとおりです。
「婚姻届を出した日」を知りたい→ 届出日
「結婚した日」を知りたい→ 受理日
「新しい戸籍ができた日」を知りたい→ 編製日
婚姻で複数の日付が出てくる理由
婚姻届は、本籍地ではない市区町村にも提出できます。そのため、婚姻の手続きはおおむね次の流れで進みます。
「役所に婚姻届を提出する」
「必要に応じて本籍地へ書類が送られる」
「役所が内容を確認する」
「正式に受理する」
「婚姻により新しい戸籍が作られる」
この流れの中で、それぞれ別の日付が発生します。
つまり、戸籍に届出日・受理日・編製日が並ぶのは不自然なことではありません。むしろ、婚姻の手続きがどの順で進んだかが、そのまま戸籍に表れているだけです。
特に日付がズレやすいのは、次のような場面です。
「本籍地ではない役所に婚姻届を出したとき」
「土日祝日に婚姻届を出したとき」
「婚姻後に新しい戸籍が作られたとき」
このように、婚姻欄に複数の日付がある場合でも、全部が婚姻日を示しているわけではありません。
届出日は婚姻届を出した日
届出日は、婚姻届を役所に提出した日です。
たとえば、
「4月1日に婚姻届を出した」
「土曜日に婚姻届を出した」
「本籍地ではない市区町村に婚姻届を出した」
という場合、その提出日が届出日になります。
届出日は、あくまで書類を出した日です。ここで大事なのは、届出日をそのまま婚姻日だと考えないことです。婚姻届を出した日と、役所が正式に受け付けた日は一致しないことがあります。本籍地への送付が入る場合や、休日提出のため後日処理になる場合があるためです。
そのため、届出日は「いつ婚姻届を出したか」を確認するための日付であり、「いつ結婚したか」を確認するための日付とは分けて考える必要があります。
受理日が婚姻日になる理由
受理日は、役所が婚姻届の内容を確認したうえで、正式に受け付けた日です。婚姻日を戸籍で確認するときに受理日を見るのは、婚姻という身分行為の時点を確認したいからです。
届出日は、提出した時点です。
編製日は、新戸籍が作られた時点です。
これに対して受理日は、「婚姻届が正式に受け付けられた時点」を示します。
そのため、「結局、どの日が婚姻日なのか」「いつ結婚したのかを戸籍で確認したい」という場合は、受理日を見るのが基本です。ここを分けて読まないと、「婚姻届を出した日を婚姻日だと思っていた」「新しい戸籍ができた日を婚姻日だと思っていた」という読み違いが起こります。
婚姻日を確認したいときは、
届出日→ 婚姻届を出した日
受理日→ 婚姻日として確認する日
編製日→ 婚姻の結果として新戸籍ができた日
という見方をすると分かりやすいです。
編製日は新戸籍が作られた日
編製日は、新しい戸籍が作られた日です。婚姻では、新しい戸籍が作られることがあるため、戸籍に編製日が出てきます。しかし、編製日は婚姻そのものの日ではありません。あくまで、「婚姻の結果として新しい戸籍という器が作られた日」です。そのため、戸籍を見たときに編製日が目立っていても、それを婚姻日と考えてはいけません。
実際によくあるのは、
「婚姻欄の近くにある日付を見て婚姻日だと思う」
「一番新しい日付を婚姻日だと思う」
「新戸籍ができた日を婚姻日だと思う」
という読み違いです。婚姻日を知りたいなら、編製日ではなく受理日を見る必要があります。
本籍地以外への届出や休日提出で日付がズレることがある
婚姻届は、本籍地ではない役所にも提出できます。また、土日祝日に提出することもあります。このような場合は、届出日と受理日が別の日になることがあります。
たとえば、
「4月1日に東京で婚姻届を出した
「本籍地は大阪にある」
「大阪側で確認のうえ4月3日に受理された」
というケースでは、
4月1日→ 届出日
4月3日→ 受理日
となることがあります。
また、休日に婚姻届を提出した場合も、
提出した日→ 届出日
正式に受け付けられた日→ 受理日
という見方が基本です。
このとき、「提出した日が婚姻日なのではないか」「処理された日とどちらを見ればよいのか」と迷いやすいですが、戸籍で婚姻日を確認したいなら、やはり受理日を見るのが基本です。
戸籍で婚姻日を確認するときの見方
戸籍で婚姻日を確認するときは、婚姻に関する記載の中で、まず受理日の記載がどれかを確認します。そのうえで、届出日や編製日と混同していないかを見ます。複数の日付がある場合でも、一番新しい日付を見るのではなく、それぞれの意味を確認することが大切です。
見る順番としては、次の流れで考えると分かりやすいです。
「婚姻に関する記載を探す」
「その中で受理日がどれかを見る」
「届出日や編製日を婚姻日と取り違えていないか確認する」
特に迷いやすいのは、次のようなケースです。
「届出日と受理日が違う」
→ 婚姻日は受理日を見ます。
「婚姻欄に日付が複数あり、一番新しい日を婚姻日だと思ってしまう」
→ 一番新しい日付とは限りません。受理日を確認します。
「編製日が目立つ位置にあり、これが婚姻日だと思ってしまう」
→ 編製日は新戸籍が作られた日なので、婚姻日ではありません。
「本籍地以外に婚姻届を出したため、届出日と受理日がズレている」
→ この場合も、婚姻日として見るのは受理日です。
婚姻欄では、その日付が
「提出の時点なのか」
「正式に受け付けられた時点なのか」
「新戸籍ができた時点なのか」
を分けて読むことが重要です。
戸籍収集にお困りの方へ
相続では、
・戸籍を出生から死亡まで集める
・相続人を確定する
・法定相続情報一覧図を作成する
必要があります。
しかし、実際には、
・婚姻日や養子縁組の日付の読み取りで迷う
・戸籍に複数の日付があり、どれを見ればよいか分からない
・戸籍の流れを正確に追えない
といった形で止まることがあります。
戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)では、
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をまとめて対応しています。
戸籍が多い相続でも、戸籍収集から一覧図作成まで一括対応可能です。基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。
まとめ
戸籍上の婚姻日は、受理日を見ます。
届出日は、婚姻届を提出した日です。
受理日は、役所が婚姻届を正式に受け付けた日です。
編製日は、婚姻の結果として新しい戸籍が作られた日です。
この3つは同じ意味ではありません。
婚姻日を確認したいときは、「婚姻届を出した日」「新戸籍ができた日」ではなく、「正式に受け付けられた日」を見ることが重要です。本籍地以外に提出した場合や、休日に提出した場合でも、戸籍で婚姻日を確認するときは受理日を基準に考えるのが基本です。
相続の戸籍まわりの全体像は
▶相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。
