相続手続きでは、
・亡くなった方の戸籍を出生から死亡まで集める必要がある
・古い戸籍や改製原戸籍まで取り寄せることになる
・戸籍収集に時間がかかる
といった場面が多くあります。
これは、戸籍制度が単なる行政上の記録ではなく、相続人を法的に確定するための基礎資料となる制度だからです。相続では財産を分ける前に、「誰が相続人なのか」を確定しなければ手続きを進めることができません。
この記事では、戸籍制度と相続の関係について、なぜ相続で戸籍収集が必要になるのかという制度的な理由から分かりやすく解説します。
相続の戸籍収集にお困りの方へ
相続では、まず被相続人の戸籍を「出生から死亡まで」揃える必要があります。
ただ本当に迷いやすいのは、相続人側の戸籍を「誰の・どこまで」用意すべき範囲が分からないことです。
戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)が、相続に必要な戸籍収集を全国対応で代行します。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。
相続ではまず相続人を確定しなければならない
相続手続きは、相続人が確定していなければ進めることができません。たとえば、「銀行預金の解約」「不動産の名義変更」「証券口座の解約」「保険金の請求」などの手続きでは、誰が相続人であるかを客観的に証明する必要があります。そのため、相続では最初に戸籍を確認し、法定相続人を確定する作業が行われます。
相続で必要になる戸籍収集の全体像は、以下の記事で詳しく解説しています。
相続の戸籍の集め方【完全版】出生から死亡までの戸籍収集を実務解説
戸籍制度は身分関係を公証する制度であり相続人確定の基礎資料になる
戸籍制度は、出生・婚姻・離婚・死亡などの身分関係を公的に証明する制度です。相続人を確定するためには、「親子関係」「配偶者関係」「過去の婚姻歴」「認知や養子縁組の有無」などを確認する必要があります。これらの事項を法的に証明できる唯一の公的資料が戸籍です。
住民票や身分証明書では家族関係を証明することはできないため、相続手続きでは戸籍の確認が不可欠になります。
現在の戸籍制度の基本的な仕組みそのものは、以下の記事で詳しく解説しています。
現在の戸籍制度とは?仕組み・本籍地の意味・住民票との違いを解説
出生から死亡までの戸籍を確認するのは相続人の漏れを防ぐため
相続では、被相続人の出生から死亡までの戸籍を連続して確認する必要があります。これは、「過去に婚姻して子がいるか」「認知された子が存在するか」「養子縁組が行われているか」などを把握するためです。
現在の戸籍だけでは、過去の家族関係の変化をすべて確認できるとは限りません。そのため、戸籍をさかのぼって確認することで、相続人の漏れを防ぐ必要があります。
戸籍の改製や転籍により複数の戸籍を集めることになる
戸籍は制度改正や本籍地の変更によって、新しい戸籍に作り替えられることがあります。その結果、相続では、「現在戸籍」「除籍」「改製原戸籍」など複数の戸籍を収集することになります。これらをつなげて確認することで、出生から死亡までの身分関係の経過を把握します。
除籍謄本の意味や必要になる理由は、以下の記事で詳しく解説しています。
除籍謄本とは?戸籍謄本との違い・相続で必要になる理由
また、改製原戸籍の意味や相続で重要になる理由は、以下の記事で詳しく解説しています。
改製原戸籍とは?戸籍謄本・除籍謄本との違いと相続で必要になる理由
古い戸籍が必要になるのは戸籍制度が継続して運用されているため
相続で明治・大正・昭和初期の戸籍まで必要になることがあるのは、戸籍制度が時代ごとに改製されながらも継続して運用されてきた制度であるためです。過去の戸籍に記載された身分関係は現在の法的関係にも影響するため、古い戸籍を確認することには重要な意味があります。この点は、戸籍制度の特徴の一つです。
戸籍制度がいつからあり、どのように現在の形へ変わってきたのかは、以下の記事で詳しく解説しています。
戸籍制度はいつからある?古代から現在までの歴史の流れを解説
相続人の構成によって必要な戸籍の範囲は大きく変わる
相続では、誰が相続人になるかによって必要な戸籍の範囲が変わります。
たとえば、
・配偶者と子が相続人になる場合
・子がいないため直系尊属が相続人になる場合
・兄弟姉妹が相続人になる場合
では、確認すべき戸籍の範囲が異なります。
特に兄弟姉妹が相続人になる場合には、被相続人の両親の戸籍やさらに古い戸籍まで確認が必要になることがあります。このように、戸籍収集は相続人の構成によって大きく変わる手続きです。
相続人の組み合わせごとの必要範囲は、以下の記事で詳しく解説しています。
相続の戸籍はどこまで必要?相続人の組み合わせ別|必要な戸籍の範囲
戸籍制度の理解は相続手続き全体の理解につながる
戸籍制度の仕組みを理解しておくと、
・なぜ戸籍収集が相続の最初の作業になるのか
・なぜ複数の戸籍を取り寄せる必要があるのか
・なぜ古い戸籍まで確認する必要があるのか
といった点が理解しやすくなります。
相続手続きは財産分配の問題として見られがちですが、その前提として「身分関係の確認」という重要な手続きが存在しています。戸籍制度の仕組みを押さえておくことは、相続手続き全体の流れを理解するうえでも重要です。
本籍地が分からず戸籍請求が止まる場合は、以下の記事もあわせて確認してみてください。
本籍地が分からない時の調べ方|住民票で確認する方法と相続の戸籍収集
戸籍収集にお困りの方へ
相続の戸籍収集では、
・どの戸籍をどこまで集めればよいか分からない
・古い戸籍の請求先が分からない
・戸籍収集に時間がかかり手続きが進まない
といった問題が生じることがあります。
戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)では
・相続に必要な戸籍収集
・法定相続情報一覧図の作成
をまとめて対応しています。
戸籍が多い相続でも、戸籍収集から一覧図作成まで一括対応可能です。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。
まとめ
相続手続きでは、財産を分ける前に相続人を確定する必要があります。
戸籍制度は身分関係を公的に証明する制度であり、出生から死亡までの戸籍を確認することで、相続人の漏れを防ぐことができます。また、戸籍制度が継続して運用されてきたため、相続では古い戸籍や改製前の戸籍が必要になることがあります。
相続では、いきなり財産分けの話に入るのではなく、まず戸籍によって「誰が相続人か」を確定することが出発点になります。戸籍制度と相続の関係を理解しておくことは、相続手続きを円滑に進めるうえで重要な前提です。
相続の戸籍まわりの全体像は
▶相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。
