相続で戸籍収集を始めると、
・戸籍を集めている間は何を進めればよいのか
・遺産分割協議はいつ始めればよいのか
・財産調査はどの段階でやるのか
と迷う方は多いです。
結論から言うと、戸籍収集中に進めたいのは、財産調査と遺産分割協議です。
相続では、
・誰が相続人か
・何が相続財産か
・誰が何を取得するか
の3つが見えてくると、その後の相続手続に入りやすくなります。そのため、戸籍収集を進めながら、財産調査と遺産分割協議も並行して進めていく流れが実務に合っています。
この記事では、戸籍収集中に何を進めるのか、財産調査と遺産分割協議をどう動かすのか、戸籍がそろった後に遺産分割協議書と各相続手続へどうつなげるのかを解説します。
相続の戸籍収集にお困りの方へ
相続では、まず被相続人の戸籍を「出生から死亡まで」揃える必要があります。
ただ本当に迷いやすいのは、相続人側の戸籍を「誰の・どこまで」用意すべき範囲が分からないことです。
戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)が、相続に必要な戸籍収集を全国対応で代行します。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。
先に結論 戸籍収集中に進めたいのは財産調査と遺産分割協議
先に結論を言うと、戸籍収集中に進めたいのは次の2つです。
・財産調査
・遺産分割協議
戸籍収集の役割は、相続人を確認することです。
財産調査の役割は、相続財産の全体像をつかむことです。
遺産分割協議の役割は、誰が何を取得するかを決めることです。
つまり相続では、
・相続人の確認
・財産の把握
・取得者の決定
を並行して見ていくことが大切です。戸籍収集と一緒にこの2つを進めていくと、その後の相続手続へ自然につながります。
戸籍収集の役割
戸籍収集で確認するのは、主に次のようなことです。
・誰が相続人か
・他に相続人がいるか
・代襲相続や数次相続があるか
・被相続人の出生から死亡までつながっているか
ここが見えると、遺産分割協議に参加する相続人の範囲が見えてきます。また、銀行や法務局などに出す戸籍の範囲も見えてきます。
法定相続人の判断そのものは、以下の記事で詳しく解説しています。
法定相続人とは?誰が相続人になるのか判断手順を分かりやすく解説
戸籍収集中にまず進めたい財産調査
戸籍収集中にまず進めたいのが財産調査です。財産の全体像がつかめると、遺産分割協議で話し合う対象も見えてきます。
たとえば相続では、
・預金
・不動産
・有価証券
・保険
・借入や未払金
などを確認していきます。
財産調査では、たとえば次のような資料を見ていきます。
・通帳
・金融機関からの郵便物
・証券会社からの通知
・固定資産税の納税通知書
・保険証券
・借入資料
戸籍収集と財産調査は別々の作業に見えますが、実務ではかなり深くつながっています。相続人の確認と財産の把握がそろってくることで、遺産分割協議の前提が見えてきます。
財産調査は遺産分割協議の前提
遺産分割協議では、相続人全員で、「どの財産を誰が取得するか」を話し合って決めます。そのため、財産の内容は先に把握しておく必要があります。
たとえば、
・預金がどの金融機関にあるのか
・不動産が何筆あるのか
・証券口座があるのか
・借入が残っているのか
が分かって、初めて取得者や分け方を具体的に話し合うことができます。要するに、財産調査は遺産分割協議の前提です。
遺産分割協議は戸籍収集と並行して進める
遺産分割協議は、戸籍収集と並行して進めることがあります。
たとえば、
・配偶者と子だけの相続で家族関係がはっきりしている
・財産の内容もある程度見えている
というケースなら、戸籍収集中から遺産分割の方向性を話し合い始めることがあります。
実務では、
・戸籍収集を進める
・並行して財産調査を進める
・並行して遺産分割の方向性を話し合う
という流れになることも珍しくありません。そのうえで、戸籍がそろった段階で相続人を確認し、協議内容を固めていきます。
戸籍収集で見たい相続人の範囲
戸籍収集で大事なのは、今話し合っている相手だけで相続人の範囲が収まるかを確認することです。相続では、見た目の家族関係からさらに確認が広がることがあります。
たとえば、
・前婚の子がいる
・認知した子がいる
・代襲相続が発生している
・数次相続が絡んでいる
といったケースです。こうした事情があると、遺産分割協議に参加する相続人が増えることがあります。そのため、戸籍収集は、「誰が遺産分割協議に参加する相続人か」を確定させる作業でもあります。
戸籍がそろった段階で協議内容を固める
戸籍がそろうと、遺産分割協議に参加する相続人が確定します。
その段階で、
・誰が協議に参加するのか
・その相続人全員でどのように財産を分けるのか
がはっきりします。
そのため、戸籍で相続人を確認した段階で、その相続人全員を前提に遺産分割協議の内容を固め、遺産分割協議書の作成へ進みます。
遺産分割協議書を作成する
遺産分割協議の内容が固まったら、次は遺産分割協議書を作成します。遺産分割協議書は、「誰が何を取得するか」を文書で明らかにするためのものです。
実際の相続手続では、銀行、証券会社、法務局、などで、遺産分割協議書の提出が必要になることがあります。そのため、戸籍収集の間に財産調査と協議を進め、戸籍がそろった段階で内容を固め、そのまま遺産分割協議書の作成につなげる流れが実務的です。
法定相続情報一覧図を考えるタイミング
戸籍収集が終わり、相続人の確認ができた段階では、法定相続情報一覧図を作るかどうかも考えたいところです。
法定相続情報一覧図を作ると、各手続先に戸籍原本を出さずに進めやすいというメリットがあります。そのため、銀行が複数ある、証券会社もある、相続登記もある、といった相続では、作った方が進めやすいことが多いです。一方で、手続先が1か所だけ、戸籍の通数も少ない、という場合は、戸籍をそのまま使う進め方もあります。
法定相続情報一覧図については、以下の記事で詳しく解説しています。
法定相続情報一覧図とは?作成方法・必要書類・何枚もらうべきかを解説
また、どこで使えるのか、何の代わりになるのかは、以下の記事で詳しく解説しています。
法定相続情報一覧図はどこで使える?使える場面と足りない場面を解説
その後の手続につながる見方
財産調査と遺産分割協議を進めるときは、その先の手続も見ておくと流れがつながりやすくなります。
たとえば、
・銀行では何を求められるか
・相続登記では何を使うか
・証券会社ではどの書類が必要か
が見えてくると、遺産分割協議書の内容や資料の集め方も考えやすくなります。戸籍、財産、遺産分割協議、その後の手続は、1本の流れとして見ておくと動きやすくなります。
戸籍収集中の進め方
戸籍収集中の流れを並べると、次のようになります。
・戸籍収集を進める
・並行して財産調査を進める
・並行して遺産分割協議を進める
・戸籍がそろったら内容を固める
・遺産分割協議書を作成する
・必要に応じて法定相続情報一覧図を作る
・各相続手続へ進む
この流れで見ると、戸籍収集はその後の相続手続へつながる入口だと分かりやすくなります。
戸籍収集中に見ておきたいポイント
戸籍収集中に見ておきたいポイントもあります。
財産調査の進み具合
財産の全体像が見えてくるほど、遺産分割協議の内容も具体的になります。
相続人の範囲
戸籍がそろうにつれて、協議に参加する相続人の範囲も固まってきます。
遺産分割協議書の内容
話し合いの方向性が見えてきたら、その内容をどのように協議書へ落とし込むかも見えてきます。
法定相続情報一覧図を作る必要性
手続先の数や戸籍の通数が見えてくると、法定相続情報一覧図を作るかどうかも判断しやすくなります。
なお、遺言がある場合は流れが変わることがある
ここまでの流れは、一般的な相続手続を前提にしたものです。
なお、遺言がある場合は、
・遺産分割協議を前提にしない
・必要となる戸籍の範囲や進み方が変わる
ことがあります。そのため、遺言がある相続では、別の流れで考える必要があります。
戸籍収集にお困りの方へ
相続では、
・戸籍を出生から死亡まで集める
・相続人を確定する
・法定相続情報一覧図を作成する
必要があります。
しかし、実際には、
・どこまで戸籍を集めればよいか分からない
・戸籍収集中に何を進めればよいか分からない
・財産調査や遺産分割協議をどう進めるか迷う
・複数の手続先にどう出せばよいか分からない
といった形で止まりやすいです。
戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)では、
・相続に必要な戸籍収集
・法定相続情報一覧図の作成
をまとめて対応しています。
戸籍が多い相続でも戸籍収集から一覧図作成まで一括対応可能です。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。
まとめ
戸籍収集中に進めたいのは、
・財産調査
・遺産分割協議
です。
相続では、
・戸籍で相続人を確認する
・財産の全体像を把握する
・誰が何を取得するかを決める
この3つを並行して見ていくことが大切です。
そして、戸籍がそろった段階で相続人確認を踏まえて内容を固め、
・遺産分割協議書を作成する
・必要に応じて法定相続情報一覧図を作る
・各相続手続へ進む
という流れになります。
戸籍収集中に財産調査と遺産分割協議を進めておくことで、その後の相続手続へ入りやすくなります。
相続の戸籍まわりの全体像は
▶相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。
