相続の戸籍収集の難易度ランキング|ケース別に大変さを解説

相続で戸籍を集めることになったとき、多くの方が最初に気になるのは、

・自分のケースはどのくらい大変なのか
・どこで止まりやすいのか
・何から手をつければいいのか

という点です。

相続の戸籍収集は、どのケースでも同じ難しさになるわけではありません。難易度を高い順に並べると、次のようになります。

第1位 数次相続・再婚家庭・前妻の子・認知した子など複雑事情が重なるケース
第2位 兄弟姉妹相続で甥姪の代襲があるケース
第3位 兄弟姉妹相続で甥姪の代襲がないケース
第4位 子がいないため直系尊属まで確認するケース
第5位 配偶者と子が相続人で代襲相続があるケース
第6位 配偶者と子が相続人で代襲相続がないケース

このように、相続人の組み合わせや家族関係によって、必要になる戸籍の範囲も、止まりやすいポイントも大きく変わります。つまり、相続の戸籍収集で大事なのは、やみくもに請求を始めることではありません。まずは自分のケースがどのくらいの難易度なのかを把握することです。

この記事では、相続の戸籍収集をケース別の難易度ランキングで解説します。それぞれのケースで、なぜ大変になるのか、どこで止まりやすいのかを順番に見ていきます。

相続の戸籍収集にお困りの方へ

相続では、まず被相続人の戸籍を「出生から死亡まで」揃える必要があります。
ただ本当に迷いやすいのは、相続人側の戸籍を「誰の・どこまで」用意すべき範囲が分からないことです。

戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)が、相続に必要な戸籍収集を全国対応で代行します。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。

目次

先に結論 相続の戸籍収集は相続人がどこまで広がるかで難易度が決まる

先に結論を言うと、相続の戸籍収集の難易度は、相続人がどこまで広がるかでかなり変わります。

特に差が出やすいのは、次の点です。

・被相続人本人の戸籍を中心に追えば足りるか
・相続人側の戸籍確認まで深く必要になるか
・父母、祖父母、兄弟姉妹、甥姪まで確認が広がるか
・前妻の子、認知した子、再婚家庭など、今見えている家族だけでは判断できない事情があるか
・数次相続のように相続が連続しているか

つまり、戸籍収集の大変さは、通数の多さだけでは決まりません。本当に差が出るのは、「誰の戸籍をどこまで確認しないといけないか」「途中で確認範囲が広がるか」「今見えていない相続人を疑う必要があるか」という点です。その前提で、難易度が高いケースから順に見ていきます。

第1位 数次相続・再婚家庭・前妻の子・認知した子など複雑事情が重なるケース

最も難易度が高いのは、複雑事情が重なるケースです。

たとえば、

・数次相続が起きている
・前妻の子がいる
・認知した子がいる
・再婚家庭で前婚の子と現婚の子がいる
・代襲相続と数次相続が重なっている
・相続放棄まで絡んでいる

といった場面です。

このタイプが最難関になる理由は、確認対象がいくつもの方向に広がるからです。

具体的には、

・被相続人本人の戸籍を出生まで追う
・相続人が誰かを判断する
・相続人側の戸籍も見る
・先に亡くなった人の相続まで確認する
・今見えていない相続人がいないかも確認する

というように、確認の層が何段にも増えていきます。

特に止まりやすいのは次のような場面です。

・現在の家族構成だけで相続人を決めてしまう
・数次相続を最初の1回だけで考えてしまう
・前婚の子や認知した子を見落とす
・再婚家庭の家族関係を現時点の見た目だけで判断してしまう
・相続人側の婚姻や転籍で戸籍の流れが見えにくい

このケースは、1つの論点だけが難しいのではなく、複数の難しい要素が重なって一気に大変になります。

数次相続がある場合は、以下の記事を先に読むと入口がつかみやすいです。
数次相続とは?代襲相続との違いと相続人・必要戸籍の考え方を解説

前妻の子がいる場合は、以下の記事から入ると、相続人判断の前提を押さえやすいです。
前妻の子は相続人になる?相続順位と戸籍確認のポイントを実務解説

認知した子がいる場合は、以下の記事を先に読むと、見落としやすい相続人の確認に役立ちます。
認知した子は相続人になる?戸籍で確認すべきポイントを実務解説

再婚家庭で前婚の子と現婚の子がいる場合は、以下の記事がそのまま近いケースです。
再婚家庭で前婚の子と現婚の子がいる場合の相続人確認と戸籍収集

第2位 兄弟姉妹相続で甥姪の代襲があるケース

次に難易度が高いのが、兄弟姉妹相続に甥姪の代襲が入るケースです。

たとえば、

・兄弟姉妹の一人が先に亡くなっている
・その子である甥姪が相続人になる

といった場面です。

このケースが大変になる理由は、兄弟姉妹相続の広さに加えて、さらに甥姪まで確認が必要になるからです。

確認したいのは、

・子がいないこと
・直系尊属がいないこと
・兄弟姉妹が誰か
・先に亡くなっている兄弟姉妹がいるか
・その子が誰か
・他に同順位の甥姪がいないか

という点です。つまり、被相続人本人の親族関係だけでなく、兄弟姉妹の子まで見る必要があります。

止まりやすいポイントは次のとおりです。

・甥だけ見えていて姪を見落とす
・婚姻や転籍で甥姪側の戸籍の流れが追いにくい
・兄弟姉妹のうち誰が先に亡くなっているかの確認が甘い
・相続人が最初から全部見えていない

このケースは、兄弟姉妹相続の中でもかなり大変です。自力で進めると途中で止まりやすい典型です。

甥姪が交じるケースなら、以下の記事が近いです。
兄弟姉妹相続で甥姪が交じる場合の戸籍収集|相続人確定でも大変な理由

相続人がまだ見え切っていないなら、以下の記事が参考になります。
兄弟姉妹相続で甥姪が交じると戸籍収集が大変な理由|相続人不明ケース

第3位 兄弟姉妹相続で甥姪の代襲がないケース

かなり大変になりやすいのが、甥姪の代襲がない兄弟姉妹相続です。

兄弟姉妹が相続人になるのは、

・子がいない
・直系尊属もいない

場合です。

そのため、このケースでは

・子がいないこと
・父母が亡くなっていること
・場合によっては祖父母もいないこと
・兄弟姉妹が誰か

まで確認しないといけません。

このケースが第4位より大変になる理由は、確認範囲が父母、祖父母、兄弟姉妹まで広がるからです。

止まりやすいポイントは次のとおりです。

・父母まで見て終わったと思ってしまう
・祖父母まで確認が必要な場面を落とす
・兄弟姉妹の人数や戸籍の流れが多い
・どこで完了か分かりにくい

甥姪の代襲がないぶん、第2位よりは少し進めやすいですが、それでもかなり大変な部類です。

このケースなら以下の記事が参考になります。
兄弟姉妹相続で戸籍収集が大変なのはなぜ?相続人確定でも長引く理由

第4位 子がいないため直系尊属まで確認するケース

次に難易度が上がるのが、子がいないため父母や祖父母まで確認が必要になるケースです。

たとえば、

・配偶者はいるが子がいない
・被相続人に子がいないため、親が相続人になる可能性がある

といった場面です。

このケースで大変になる理由は、相続順位の確認が一段広がるからです。

つまり、

・子がいないこと
・父母が生存しているか
・父母が亡くなっているなら祖父母まで確認が必要か

を見ないといけません。

このケースは、第5位より確認する世代が上に広がります。一方で、第3位以上のように兄弟姉妹や甥姪まで確認が大きく増える場面は比較的少ないため、この順位です。

止まりやすいポイントは次のとおりです。

・父母が亡くなっていれば終わりだと思ってしまう
・祖父母まで確認が必要な場面を落とす
・現在の家族構成だけで相続順位を判断してしまう

このケースは、自力でできることもあります。ただ、確認漏れが出ると順位判断そのものがズレやすいので、第4位に入ります。

このケースは、以下の記事が参考になります。
親が相続人になる場合、戸籍はどこまで必要?父母・祖父母の確認範囲

第5位 配偶者と子が相続人で代襲相続があるケース

次に難易度が上がるのが、配偶者と子の基本形ではあるものの、代襲相続が入るケースです。

たとえば、

・子が先に亡くなっていて孫が相続人になる
・孫が代襲相続人として入る

といった場面です。このケースが第6位より大変になる理由は、被相続人本人の戸籍だけでは終わらず、子の側の戸籍確認も必要になるからです。

確認したいのは、

・先に亡くなった子がいること
・その子に誰がいるか
・代襲相続人である孫が誰か
・他に同順位の孫がいないか

という点です。

ここで止まりやすいのは、

・孫の現在戸籍だけで判断してしまう
・婚姻で戸籍が変わっていて流れが追いにくい
・他の代襲相続人がいないかの確認が甘い

といった場面です。つまり、このケースは基本形に見えても、相続人側の戸籍確認が入るぶん、一段難しくなります。

このケースなら、以下の記事が参考になります。
子の代襲相続の戸籍はどこまで必要?(孫・ひ孫)必要な戸籍の範囲

第6位 配偶者と子が相続人で代襲相続がないケース

もっとも進めやすいのは、このケースです。

たとえば、

・夫が亡くなり、妻と子が相続人になる
・妻が亡くなり、夫と子が相続人になる
・子は全員生存している

といった場面です。

このケースが比較的進めやすい理由は、相続人の範囲が広がりにくいからです。

基本的には、

・被相続人の戸籍を出生から死亡まで追う
・配偶者と子が相続人であることを確認する

という流れで進みやすいです。

止まりやすいポイントも、他のケースに比べるとかなり少なめです。

ただし、このケースでも注意点はあります。

・今見えている子以外に前婚の子がいないか
・認知した子がいないか
・被相続人の戸籍が出生まできちんとつながっているか

このあたりを甘く見ると、進めやすいケースでも後で止まることがあります。

この基本形は、以下の記事が参考になります。
相続の戸籍はどこまで必要?配偶者と子が相続人の場合の必要範囲

4位以上のケースは自力だと止まりやすい

このランキングで特に意識したいのは、4位以上のケースです。

第4位
子がいないため直系尊属まで確認するケース

第3位
兄弟姉妹相続で甥姪の代襲がないケース

第2位
兄弟姉妹相続で甥姪の代襲があるケース

第1位
数次相続・再婚家庭・前妻の子・認知した子など複雑事情が重なるケース

このあたりは、自力だと止まりやすくなります。

特に3位以上は、

・相続人の範囲が広がりやすい
・相続人側の戸籍確認が必要になりやすい
・どこで完了か分かりにくい

ため、最初から専門家に任せた方が安全になりやすいです。

4位も自力で進められることはあります。ただ、順位の移り方や直系尊属の確認漏れで止まりやすいので、不安があれば早めに依頼を検討した方が無難です。

ランキング外でも難易度を押し上げる要素

ここまでケース別に見てきましたが、どのケースでも難易度を押し上げる要素があります。代表的なのは次のようなものです。

・転籍が多い
・改製原戸籍が多い
・本籍地が遠方に散っている
・保存期間経過で廃棄証明書や不在籍証明書が問題になる
・本籍地不明から始まる
・連絡が取れない相続人がいる

つまり、同じ「配偶者と子」のケースでも、転籍や改製が多ければ大変さは上がります。逆に、兄弟姉妹相続でも、本籍地の流れが素直で相続人が最初から見えていれば、少し進めやすくなることもあります。

本籍地不明なら以下の記事を参考にしてください。
本籍地が分からない時の調べ方|住民票で確認する方法と相続の戸籍収集

戸籍が途中で切れるなら、以下の記事を参考にしてください。
戸籍がつながらない時はどうする?相続で止まった時の対処法

連絡が取れない相続人がいるなら、以下の記事を参考にしてください。
連絡が取れない相続人がいる場合の戸籍収集と手続きの進め方

自分のケースの難易度はどう見ればいいか

自分のケースの難易度を見るときは、次の順で考えると分かりやすいです。

まず相続人の組み合わせを見る

最初に見るのは、「相続人が誰になる可能性があるか」です。

ここで、

・配偶者と子だけで収まりそうか
・親まで広がるか
・兄弟姉妹まで広がるか
・代襲相続があるか

を見ます。

次に特殊事情がないかを見る

次に、

・前妻の子
・認知した子
・再婚家庭
・養子
・相続放棄
・数次相続

などの事情がないかを見ますこれがあると、一気に難易度が上がりやすいです。

最後に戸籍の流れの複雑さを見る

最後に、

・転籍が多いか
・改製が多いか
・本籍地が散っていないか
・すでに戸籍がつながりにくくなっていないか

を見ます。ここで複雑さが増すと、同じ相続類型でも大変さが変わります。

戸籍収集にお困りの方へ

相続では、
・戸籍を出生から死亡まで集める
・相続人を確定する
・法定相続情報一覧図を作成する
必要があります。

しかし、実際には、
・自分のケースが簡単なのか大変なのか分からない
・兄弟姉妹相続や代襲相続でどこまで広がるのか読めない
・前妻の子、認知した子、再婚家庭が絡んで相続人判断が難しい
・数次相続まで重なって、何から手をつければいいか分からない
といった形で止まりやすいです。

戸籍取り寄せ代行センター(行政書士)では、
・相続に必要な戸籍収集
・法定相続情報一覧図の作成
をまとめて対応しています。

戸籍が多い相続でも戸籍収集から一覧図作成まで一括対応可能です。
基本料金は19,800円です(料金は相続人の人数で変わりますが、戸籍の通数では変わりません)。

まとめ

相続の戸籍収集の難易度は、相続人の組み合わせと特殊事情の有無で大きく変わります。

難易度が比較的低いのは、配偶者と子が相続人で代襲相続がないケースです。

難易度が上がりやすいのは、

・配偶者と子が相続人で代襲相続があるケース
・子がいないため直系尊属まで確認するケース
・兄弟姉妹相続で甥姪の代襲がないケース
・兄弟姉妹相続で甥姪の代襲があるケース
・数次相続、再婚家庭、前妻の子、認知した子など複雑事情が重なるケース

です。

特に4位以上は自力だと止まりやすく、3位以上は専門家に任せた方が安全になりやすいです。大事なのは、「自分のケースはどこで大変になるのか」を先に把握することです。そこが見えると、どこを重点的に確認すべきかも見えやすくなります。

相続の戸籍まわりの全体像は
相続の戸籍の集め方と必要書類|解説記事一覧
にまとめています。他のケースや手続きも含めて確認したい方は、あわせてご覧ください。

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